開発ストーリー|Spec-A FAQ
ヤマモトレーシングのオリジナルマフラー Spec-Aについて、よくある質問とその答えをまとめてみた。
答えてくれたのは、現在、お客様との窓口に立っている2代目・山本聖だ。
Q:どのマフラーがいいんですか?(ひとつの車種に複数のスタイルやサイレンサーがラインナップされている場合)
A:どれでもいいんで、カッコいいと思うものを選んでください。もちろん試乗テストでメシを食ってる人には、違いがわかります。あるいは、同じ日に同じ場所で、とっかえひっかえ乗り比べたら、違いがわかるかもしれません。でも、僕を含めた一般ライダーは、どれに乗っても同じだと感じるでしょう。だから、いちばん気に入ったものを選んでいただければいいんです。
Q:いちばん人気があるのは?
A:次に聞かれるのが、たいていこの質問です。答えは、いちばん高価なもの(笑)。いや、冗談抜きで、本当にそうなんです。ウチはどれでもいいんで、本当に気に入ったものを選んでください。
Q:焼け色はつけていないんですか?
A:納品するときに焼け色はつけていませんが、パイプをバフ仕上げしてあるので、走っているうちに自然と虹色に焼けてきます。もし、多気筒エンジンでパイプの焼け方が異なっていたら、焼けない気筒だけトラブルを抱えている可能性があるので、バイク屋さんに見てもらってください。
レースに参戦している方の中には、「バフ仕上げだと焼け方が派手すぎるので、バフを掛けない仕様にしてほしい」という要望もあります。こういう場合は事前にご相談ください。
Q:納期は?
A:ご注文をいただいてから製作するため、早い場合で1週間程度の納期を頂戴いたします。
現在、たいへん多くのご注文をいただいているため、3カ月程度の納期を頂戴する場合がございます。
Q:絶版車のマフラーも手に入るの?
A:はい、1980~1990年代のバイクにも幅広く対応しています。ホームページやカタログでラインナップをご確認ください。最近はケブラーサイレンサーの人気も高まっています。
Q:取り付けは?
A:マフラーの取り付け経験が豊富なショップに依頼することをおすすめします。いずれにしても、まずは仮組みでサイレンサーの位置を整えてください。特にフルエキゾーストはジョイント箇所が多いので、集合部を回転させるなどして、形を整えてから、本締めをお願いします。
エンジンを始動する前に、パイプやサイレンサーに付いた指紋などをパーツクリーナーで落とすことも忘れずに。油脂が付いていると焼けムラになります。
Q:セッティングは?
A:必要ありません。
【著者から捕捉】→マフラーを交換したら、ベストなスロットルワークを探す価値があります。それまでとは右手の動かし方を変えてみるんです。たとえば、エンジン回転数の上昇を感じ取りながら絞り気味にスロットルを回したり、早めにワイドに開けてみたり。閉じるときにもいろいろ試して、愛車のエンジンとマフラーの潜在能力を引き出してください。
Q:コレ、外したいんですけど?
A:一部の車種は、サイレンサーエンドにアルミのピースがついています。「これを外したいんだけど」と言われたときには、「かえって遅くなるから止めたほうがええで」と答えています。実際に背圧が減って、トルクも痩せます。本当は外れないように作ってあるんですけどね。
Q:スリップオンを、フルエキゾーストに交換したら?
A:250スポーツに乗る、若いお客さんから多くいただく質問です。もちろん性能的には格段に良くなって、加速するのが面白くなりますが……もし、その方がマフラー以外の部分を交換したことがないのなら、「違うことにその予算を使ったほうがええで」と答えています。
たとえば、ブレーキをグレードアップしたり、ハンドルやステップを交換してみたり。そうやって、先にバイクの面白さを知ってくれたほうが、長くバイクを楽しめると思うからです。そのうえで予算があったら、ぜひウチのマフラーを! バイクを乗り換えたときもぜひ!!